お知らせ

オミクロンについて

202212.23
#コラム

 当院でも12月2週目頃より発熱外来が増えてまいりました。

 

 ノーマスクや近くに咳をしている方がいらっしゃる場合はご注意ください。当院では『発熱患者さんの動線の分離』に加えて『業務用の空気洗浄機』、『換気用の窓の設置』、『自動精算機』などの感染対策を行なっています。

 最近の感染状況を確認する限りはほとんどがお子さんの幼稚園・保育園・小学校から親御さんに感染するケースです。職場のクラスターもたまにある程度で多くはありません。以前のような飲み会でということはほぼほぼありません。私見ですが潜伏期間が以前のデルタ型が4〜5日ありましたが今は2〜3日なので各々感染対策が功を奏しているのではないかと考えています。

 次に自覚症状についてです。ご高齢の方は熱が出なかったりしますし、急性副鼻腔炎の合併や扁桃炎の合併もあるので症状から判断することはほぼ不可能です。そのため、当院では怪しい方は全員抗原検査をお勧めしています。しかしながら、抗原検査はお願いベースなので、なるべく検査にご協力いただいています。

 そのため以下のようなケースもあります。発熱で受診するお子さんをお持ちの、親御さんの中で『最近コロナに感染したのでもうしばらくかからないと思います。検査は希望しません』このようにおっしゃる親御さんも少なくはありません。お子さんの診察はかなり密着して診察し人出もいります。確かに、近々罹患した方は再感染も少ないと言えますが、オミクロン株既感染でも15%の方が再感染する可能性があるようです。この数値をどう見ていくかです。感染対策下の診療はとても難しいので、ぜひご協力いただければと思います。

 また、政府やマスコミ主導でお願いされていますが、ご自宅のキットで陽性でフォローアップセンターに登録をお願いする方もいらっしゃいます。追加の処方が必要になる場合があるので、私見ですが、お待たせするかもしれませんが、遠慮なさらずに医療機関に受診する形がスムーズと思っています。

 

 次にお詫びです。年末に向かって感染状況も悪化し、せっかくご予約いただきました方もスムーズにご案内できずに申し訳ございません。発熱外来は当日の予約の状況を見てご案内していますが、当日の状況によっては体調が悪く時間を指定させていただいているにも関わらずスムーズにご案内できずこともあり、大変心苦しく思っています。

 

 ここから先は発熱外来が長すぎるというご意見を頂きましたのでご説明いたします。

発熱外来が、1時間から2時間程度時間がかかる理由についてご説明いたします。ご興味がある方だけご一読ください。

 

まずは、毎回の防護服の装着脱着に時間を要します。

初診の方はカルテ作成に10分から15分程度必要です。陽性であれば5分で出る場合もありますが、検査の結果判定まで15分必要です。ここまでで30分です。

陽性であれば、説明に伺います。その際に、重症化しやすいかどうか問診を確認し、不備があれば再度病歴を聴取させていただきます。書面での説明、また同意書作成など、必要な場合もあり10分程度必要です。

ここまでがクリニックの仕事で、全部スムーズにいっても短縮されたとは言え、40〜50分程度かかります。検査だけなら本当にスムーズなのですが保険診療ですので難しいです。

 次に処方箋を処方されるまでに30分程度必要ではないかと思っています。当院では、陽性後に薬をとりに来なくていいように厚めに処方していますので少し時間がかかるのかなと思っています。

並行してできる手続きもありますが、概ね1時間半程度はお時間をいただければと思います。

引き続き、少しでもスムーズにすすめられるよう努めて参ります。何卒よろしくお願いします。

朝夕の冷え込みが厳しくなって参りましたが、くれぐれもお体にご自愛ください。